この記事では、エクセルのピボットテーブルの作り方・集計(月別計算の条件:列や行ごと:表示しない:平均など)方法について解説していきます。
・ピポットテーブルとは
大量のデータを効率的に集計・分析するためのツールです。
複雑な計算や集計を、ドラッグ&ドロップ操作だけで簡単に実行できるのが特徴です。
・ピポットテーブルのメリット
① データの集計・分析が簡単: 複雑な計算式を入力する必要がなく、直感的な操作で集計結果を得られます。
② 柔軟な表示: 表示形式を自由に変更でき、様々な角度からデータを見ることができます。
③ 高速な処理: 大量のデータを迅速に処理できます。
それでは実際のサンプルを用いて、集計方法を確認していきましょう。
エクセルのピボットテーブルの作り方・集計方法1
売上日・クライアント名・売上・営業担当がまとまったデータがあるとします。
ピポットテーブルをつかって、営業担当ごとの月別売上を集計してみましょう。
▼サンプルデータ:ダウンロードはこちら
挿入タブのピポットテーブルからテーブルまたは範囲からを選択します。
ウィンドウが開きます。
データ元になる範囲が自動で入力されています。今回は、A1セルからD23セルなので、このままでOKです。もし修正したい場合は、手動入力で修正できます。
データからピポットテーブルを作成するときに注意していただきたいポイントとして、1行目の項目名に空白がある場合は以下表示が出て作成ができません。必ず空白がない状態でピポットテーブル化しましょう。
▼ピポットテーブルが作成できない元データ例
次に、ピポットテーブルを配置する場所を指定します。
今回は新規ワークシートに作成したいので、このままでOKです。
もし既存のワークシートに作成したい場合は、既存のワークシートにチェックし、設置したいセルを設定します。
設定が確認できたら、OKをクリックします。新規ワークシートにピポットテーブルのフィールドが表示されました。
ここで、簡単にピポットフィールドの概要をご紹介します。フィールドとは、ピボットテーブルで分析したい項目のことです。
ここでは売上日、クライアント名、売上など、データの列名がフィールドに相当します。このフィールドをドラッグ&ドロップすることで、ピボットテーブルのレイアウトを自由に設計できます。行、列、値、フィルターの各エリアにフィールドを配置することで、集計結果を様々な角度から見ることができます。
今回は月ごとに営業担当の売上数を出したいので、ピポットテーブルのフィールドの売上日・売上・営業担当にチェックを入れます。(チェックを入れたときに自動配置されますが、あとで修正しますので、そのままでOKです。)
次に、ドラック&ドロップで、行に営業担当/列に売上日/値に売上を配置します。
この時、売上は自動で日ごとの合計額になっていると思います。
フィールド名が合計/売上になっていればOKです。
もし異なる場合は売上のプルダウン→値フィールドの設定→集計方法の設定を合計に変更してください。
新規ワークシートに、担当ごとの日付別の売上が表示されていると思います。
次に月ごとの売上が出るように設定していきます。
B4セルを選択し、ピポットテーブル分析タブのフィールドのグループ化をクリックします。
ウィンドウが開きますので単位を月だけに設定し、OKをクリックします。
営業ごとの月別売上額が表示されました。
同じように年ごと・四半期ごとなどでの単位で集計することができます。
実務では、目的に合わせて設定を変更していきましょう。
最後に体裁を整えましょう。
B5~F8セルを選択→右クリック→セルの書式設定→通貨を選択します。
\マーク・1000円単位でコンマが設定されました。
合計/売上(A3セル)を選択→BackSpaceキーで文字列をクリア→データのタイトルに変更します。
列ラベル(B3セル)を選択→BackSpaceキーで文字列をクリア→列名を変更します。
行ラベル(A4セル)を選択→BackSpaceキーで文字列をクリア→行名を変更します。
営業ごとの月別売上数データが完成しました。
エクセルのピボットテーブルの作り方・集計方法2
このままサンプルを利用して、営業ごとの月別平均売上を表示させましょう。
ピポットテーブルのフィールドの売上を値にドラック&ドロップします。
すると合計/売上になるので、値フィールドを平均に設定します。
合計/売上のプルダウンをクリック→値フィールドの設定→集計方法を平均に設定し、OKをクリックします。
月ごとの売上平均・総計の売上平均が表示されました。
このままだと見づらいので、体裁を整えます。
4月平均/売上(C5セル)を選択→BackSpaceキーで文字列をクリア→平均と入力します。
自動で5月・6月・7月・総計も変更され、項目名がわかりやすくなりました。
エクセルのピボットテーブルの作り方・集計方法3
集計方法2では、営業ごとの月別売上平均を表示させましたが、目的によっては総計がいらない場合があるかと思います。集計方法3では、総計を表示させない方法をご紹介します。
このままサンプルを利用していきます。
ピポットテーブルの任意のセルを選択します。
デザインタブの総計→列のみ集計を行うをクリックします。
列総計の表示を消すことができました。
同じようにデザインタブの総計→行のみ集計を行うをクリックすると、列集計だけが残りこのような表示になります。
目的に応じて、列や行の表示・非表示を設定してみてくださいね。
まとめ
この記事では、ピボットテーブルの作り方・集計(月別計算の条件:列や行ごと:表示しない:平均など)方法を紹介しました。ぜひ、ご自身の業務でも活用してみてください。
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