エクセルファイルを使っていて「このファイルってどこに保存されているんだろう?」と思ったことはないでしょうか。
ファイルを誰かに共有するとき、マクロでパスを指定するとき、バックアップのために保存場所を確認したいときなど、ファイルのパスを知りたい場面は意外と多いものです。
この記事では【Excel】エクセルファイルのパス表示(保存場所・ファイル位置・フォルダ確認)について解説していきます。
ポイントは
・タイトルバーやプロパティからパスを確認する方法
・CELL関数・INFO関数でパスをセルに表示する方法
・クイックアクセスツールバーにパスを表示する方法
・VBAでパスを取得・表示する方法
です。
それでは詳しく見ていきましょう。
エクセルファイルのパス表示方法1【タイトルバー・プロパティから確認する】
エクセルファイルのパスを確認する最も手軽な方法は、エクセルのタイトルバーやファイルのプロパティを見ることです。
特別な関数やマクロの知識がなくても確認できるため、まずこの方法を試してみましょう。
エクセル2013以降のバージョンでは、タイトルバーにファイル名のみが表示される仕様になっており、フルパスは表示されません。フルパスを確認するにはプロパティや他の方法を利用する必要があります。
ファイルのプロパティからパスを確認する
エクスプローラーで対象のエクセルファイルを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
「全般」タブに「場所」という項目があり、そこにファイルが保存されているフォルダのパスが表示されています。
表示されているパスにファイル名を加えたものがフルパスになります。たとえば場所が「C:\Users\ユーザー名\Documents」でファイル名が「sales.xlsx」であれば、フルパスは「C:\Users\ユーザー名\Documents\sales.xlsx」となります。
エクセルの「情報」画面からパスを確認する
エクセルを開いた状態で「ファイル」タブをクリックし、「情報」を選択します。
画面の右側に「関連ドキュメント」という項目があり、「ファイルの場所を開く」というリンクが表示されています。
このリンクをクリックするとエクスプローラーが開き、該当ファイルが保存されているフォルダが表示されます。画面上部のアドレスバーにフォルダのパスが表示されているので確認できます。
またタイトルバー付近に表示されているファイル名の上にマウスカーソルをしばらく乗せると、ツールチップでフルパスが表示される場合もあります。
【操作のポイント】
ファイルのプロパティ(右クリック→プロパティ)の「場所」欄でフォルダパスを確認できます。エクセルの「ファイル」→「情報」→「ファイルの場所を開く」でエクスプローラーを開き、アドレスバーでパスを確認する方法も便利です。
エクセルファイルのパス表示方法2【CELL関数でパスをセルに表示する】
エクセルの関数を使って、ファイルのパスをセル上に直接表示させる方法があります。
CELL関数の「filename」オプションを使うと、現在開いているファイルのフルパス・ブック名・シート名をまとめて取得できます。
資料の中にパスを記載しておきたい場合や、マクロから参照するための情報をセルに保持しておきたい場合に役立ちます。
以下のサンプルデータを使って説明します。
| 行 | A列(説明) | B列(取得結果) |
|---|---|---|
| 1 | 項目 | 値 |
| 2 | フルパス(パス+ブック名+シート名) | |
| 3 | フォルダパスのみ | |
| 4 | ファイル名のみ |
CELL関数でフルパスを取得する
B2セルにフルパスを表示するには以下の数式を入力します。
=CELL(“filename”,A1)
各引数の意味を説明します。
第1引数の「”filename”」は取得する情報の種類を指定するもので、ファイルのパス・ブック名・シート名をまとめて取得する指定です。
第2引数のA1は参照セルで、どのシートの情報を取得するかを指定します。同じブック内であればどのセルを指定しても同じ結果が返りますが、省略しても動作します。
この数式で返ってくる値の形式は「C:\Users\tanaka\Documents\業務データ\[sales_report_2024.xlsx]Sheet1」のように、「フォルダパス\[ブック名]シート名」という形になります。
フォルダパスのみ・ファイル名のみを取り出す数式
CELL関数で取得したフルパスからフォルダパスのみを取り出すには、「[」の手前までの文字列を抜き出します。
B3セルに以下の数式を入力します。
=LEFT(CELL(“filename”,A1),FIND(“[“,CELL(“filename”,A1))-1)
この数式のしくみを説明します。まずCELL関数でフルパス文字列を取得します。次にFIND関数でブック名の始まりを示す「[」が何文字目にあるかを調べます。そしてLEFT関数でその1文字手前まで(つまり「[」を含まない部分)を取り出すことで、フォルダパスのみが得られます。
ファイル名のみを取り出す場合はB4セルに以下の数式を入力します。
=MID(CELL(“filename”,A1),FIND(“[“,CELL(“filename”,A1))+1,FIND(“]”,CELL(“filename”,A1))-FIND(“[“,CELL(“filename”,A1))-1)
この数式では「[」の次の文字から「]」の手前までの文字列をMID関数で取り出しています。FINDで「[」と「]」の位置をそれぞれ取得し、その差からファイル名の文字数を算出してMIDに渡すという仕組みです。
一見複雑に見えますが、CELL・FIND・LEFT・MID関数の組み合わせで柔軟にパスの各部分を取り出せることを覚えておきましょう。
【操作のポイント】
CELL(“filename”,A1)でフルパス・ブック名・シート名を一括取得できます。フォルダパスのみを取り出すにはLEFT+FIND関数、ファイル名のみを取り出すにはMID+FIND関数を組み合わせましょう。ファイルを保存してから数式を入力しないと空白が返るため注意が必要です。
エクセルファイルのパス表示方法3【クイックアクセスツールバーにパスを表示する】
エクセルの画面上部にあるクイックアクセスツールバーにドキュメントの場所(パス)を常時表示させることができます。
関数を使わなくてもファイルを開くたびに自動でパスが確認できるため、日常的によく使う方法のひとつです。
クイックアクセスツールバーにパスを表示する設定は、一度行えばすべてのエクセルファイルに適用されるため、設定しておくと非常に便利です。
クイックアクセスツールバーへの追加手順
クイックアクセスツールバー(画面左上の小さいアイコンが並ぶバー)の右端にある「▼」をクリックして「その他のコマンド」を選択します。
「コマンドの選択」のプルダウンから「すべてのコマンド」を選びます。
一覧の中から「ドキュメントの場所」を探してクリックし、「追加」ボタンをクリックしてから「OK」をクリックします。
設定完了後にエクセルの画面を見ると、クイックアクセスツールバーにファイルのフルパスが表示されるようになります。
パスが長い場合は一部が省略表示されますが、クリックすることでパス全体をコピーできます。
【操作のポイント】
クイックアクセスツールバーの「▼」→「その他のコマンド」→「すべてのコマンド」→「ドキュメントの場所」を追加するとパスが常時表示されます。一度設定すれば全ファイルに適用されるため、パスを頻繁に確認する方には特におすすめの設定です。
エクセルファイルのパス表示方法4【VBAでパスを取得・表示する】
VBA(Visual Basic for Applications)を使うと、プログラム的にファイルのパスを取得してセルに書き出したり、メッセージボックスで表示したりすることができます。
マクロを活用した業務ツールを作っている場合や、複数ファイルのパスを一括で取得したい場合に役立ちます。
VBAでパスを取得する基本コード
Alt + F11キーでVBAエディターを開き、標準モジュールに以下のコードを入力します。
Sub ShowFilePath()
Dim filePath As String
filePath = ThisWorkbook.FullName
MsgBox "ファイルのフルパス:" & vbCrLf & filePath
End Sub
このコードでは「ThisWorkbook.FullName」でフルパス(フォルダパス+ファイル名)を取得し、MsgBox関数でダイアログに表示しています。
フォルダパスのみを取得する場合は「ThisWorkbook.FullName」の代わりに「ThisWorkbook.Path」を使います。
パスをセルに書き出すコード
パスをメッセージボックスではなくセルに書き出したい場合は以下のコードを使います。
Sub WritePathToCell()
ThisWorkbook.Sheets(1).Range("A1").Value = ThisWorkbook.FullName
End Sub
このコードはシート1のA1セルにフルパスを書き込みます。
「Sheets(1)」の部分をシート名(例:Sheets(“パス確認”))に変更したり、「Range(“A1”)」を任意のセルに変更したりすることで、出力先を柔軟に変更できます。
【操作のポイント】
VBAでフルパスを取得するには「ThisWorkbook.FullName」、フォルダパスのみは「ThisWorkbook.Path」を使います。取得したパスをセルに書き出すには「Range(“A1”).Value = ThisWorkbook.FullName」のように記述します。マクロを含む業務ファイルのパス管理に活用できます。
エクセルファイルのパス表示方法5【エクスプローラーのアドレスバーでパスをコピーする】
エクセルを使わなくても、エクスプローラーのアドレスバーを使ってファイルのパスを素早くコピーする方法があります。
この方法は非常にシンプルで、誰でもすぐに実践できます。
エクスプローラーでパスをコピーする手順
エクスプローラーで対象ファイルが保存されているフォルダを開きます。
上部のアドレスバー(フォルダのパスが表示されているバー)をクリックすると、テキスト形式でフルパスが選択状態になります。
その状態で「Ctrl + C」キーを押すとパスがクリップボードにコピーされます。エクセルやメモ帳など任意の場所に貼り付けて利用できます。
ファイル名まで含めたフルパスが必要な場合は、ファイルを右クリックして「パスのコピー」を選択します。Windows 10・11では標準でこのメニューが表示され、ファイル名を含む完全なパスがコピーされます。
【操作のポイント】
エクスプローラーのアドレスバーをクリックしてCtrl+Cでフォルダパスをコピーできます。ファイルを右クリックして「パスのコピー」を選ぶとファイル名込みのフルパスをコピーできます。どちらもすぐに使える手軽な方法です。
まとめ 【Excel】エクセルファイルのパス表示されない?入れ方(ドキュメントはどこ・保存場所・ファイル位置・フォルダ確認)
エクセルファイルのパス表示・確認方法についてまとめます。
・ファイルのプロパティ(右クリック→プロパティ)の「場所」欄でフォルダパスを確認できる
・「ファイル」→「情報」→「ファイルの場所を開く」でエクスプローラーを開きアドレスバーで確認できる
・CELL(“filename”,A1)でフルパス・ブック名・シート名を一括取得できる
・LEFT+FIND関数の組み合わせでフォルダパスのみ、MID+FIND関数でファイル名のみを取り出せる
・クイックアクセスツールバーに「ドキュメントの場所」を追加するとパスが常時表示される
・VBAでは「ThisWorkbook.FullName」でフルパス、「ThisWorkbook.Path」でフォルダパスのみを取得できる
・エクスプローラーでファイルを右クリック→「パスのコピー」でファイル名込みのフルパスをコピーできる
ファイルのパスを確認・取得する場面に応じて、手軽なプロパティ確認から関数・VBAを使った自動取得まで使い分けることが大切です。
特にCELL関数を使った方法はエクセルだけで完結するため、パスを資料内に記載したい場面で非常に役立ちます。ぜひ今回紹介した方法を試してみてください。


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