この記事ではエクセルのπの計算ついて解説していきます。
・PI関数を用いることによって正確な円周率の値が使える。
・πとφは意味が異なることに注意する。
それでは詳しくみていきましょう!
エクセルで直径から円の長さを求める方法と逆の変換方法(直径を出す)
エクセルにおいて円周率を表す場合はPI関数を使います。
以下の式で表されます。
=PI()
数値としては3.141519…となります。PI関数を使うことによって、正確な円周率の値を使うことができます。
さて、この関数を使ってまずは直径から円の長さを求めてみましょう。
直径7cmの円の長さ求めてみましょう。
円の長さ(円周)を求める公式は円周=直径×π(円周率)なので、B2セルに
と入力してください。
Enterを押すと、直径7cmの円の長さが計算されます。
円周はおよそ22cmと計算されました。
小数点の桁数は任意に変更してください。ツールバーのホームタブの「数値」より桁数を設定できます。
今度は円の長さから直径を出してみましょう。
直径を出すには公式より円周を円周率で割れば良いですね。
円周から直径に変換する方法
それでは円周37.7cmの円の直径はいくつでしょうか。
F2セルに
と入力してください。
Enterを押すと、計算されます。
およそ12cmであると求められました。こちらも小数点以下の桁数は任意で設定してください。
エクセルで直径から円の面積を求める方法と逆の変換方法(直径を出す)
次にPI関数を使って円の面積を求めてみましょう。
直径7㎝の円の面積を計算します。
円の面積の公式は
円の面積=(半径)2×π(円周率)なので
セルC2に
と入力してください。
ここで直径を2で割って半径にしていることに注意してください。
Enterを押すと計算されます。
面積から直径を求める方法
円周の時と同様に、次は円の面積から直径を求めてみましょう。
面積50㎝2の円の直径を求めてみましょう。
公式より半径=√(円の面積/π)なので
となります。
よってセルI2に
と入力してください。
ここで平方根を計算する為にSQRT関数を用いています。
SQRT関数の数式は以下のように表されます。
( )内の値の平方根を計算します。
Enterを押すと計算されます。
およそ8cmの直径であることが計算されました。
エクセルでのπとφの違いと各記号の出し方
πは円周率を表すのに対して、φは直径(や黄金比)を表します。
(10φであれば直径10mmの円。 なお、黄金比は美や調和の理想的な比率として知られており、(1+√5)/2と定義されていて、値としては1.6180…となります。)
πは「パイ」と読み、φは「ファイ」と読みます。
エクセルのセルに「パイ」と入力して変換キーを押すと記号πを入力することができます。
φの場合も同様に「ファイ」と入力して変換キーを押すと記号φを入力することができます。
記号と特殊文字からも出せる
他の方法としては、ツールバーの挿入のタブより「記号と特殊文字」を選択します。
「コード体系」をUnicode(16進数)と選択して、「文字コード」にπの場合は “03A0”を入力してください。
挿入ボタンを押すと反映されます。
φの場合は“03A6”を入力してください。
挿入ボタンを押すと反映されます。
エクセルのパイの計算(円の面積や直径を円周率から求める)!パイ(φ)記号との違いと出し方も
この記事では、PI関数を用いて円の長さ、面積を計算する方法を紹介しました。
PI関数を使うことによって正確な円周率の値を使うことが可能となります。
ぜひ活用してみてください。
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