この記事では、セルに計算式を入力しているにもかかわらず計算結果が空白になってしまう原因と対策について説明します。
ポイントは、
・エラー処理をしている
・参照セルが空白
・書式設定の表示形式の問題
です。
それでは詳しく見ていきましょう。
エクセルで計算結果が表示されない原因と直し方1
エクセルで計算結果が表示されない原因と直し方としては複数挙げられ、以下で1つずつ確認していきます。
原因1IFERROR関数やIF関数でエラー時に空白を返している
エクセルでは、計算式にエラーが発生する場合、本来であれば「#DIV/0!」や「#VALUE!」などのエラーメッセージが表示されますが、IFERROR関数やIF関数を使って、エラー時に空白(””)を返すように設定していると、エラーが発生していても見た目には空白になります。
そのため、計算結果が表示されないように見えることがあります。

対処方法としては、まず、該当するセルをクリックし、数式バーで数式の内容を確認します。特にIFERROR関数やIF関数、他にも関数内でエラー時に””(空白)を返す指定がされているかなどを確認します。

数式の内容が影響しているかどうかを確認します。数式を一時的に=〇〇/〇〇のように書き換え、エラーが出るかどうか確認します。

確認できたら、エラーの原因(ゼロ除算、空白など)を修正し、元の数式に戻します。


原因2:参照しているセルが空白である
エクセルで計算結果が空白になる原因として、参照しているセルに値が入力されていないことがあります。特にIF関数や四則演算と組み合わせて使用している場合、参照先が空白だと結果も空白になることがあります。

確認方法として、まずは該当の数式セルを選択し、参照先のセルを特定します。ここでは、A2が参照先であることを確認します。下の例では、A2の値が空白の場合は、空白を返すようになっています。

次に参照先のセルが空白になっていないか、スペースだけが入力されていないかを確認します。

空白が入力されているかどうかは、「=LEN(セル)」関数を使い、見た目には空白でもスペース等が入っていないかチェックします。下の例では、=LEN(A2)の値が0なので空白は存在しないことを確認できます。

A2の値が空白であれば、計算結果として空白を返すことになるので、計算式は正しいことが確認できます。試しに、参照先の値に任意の数字を入力します。もし、参照先の値が正しく入力されていれば、数式も正しく動作することを確認します。

原因3:表示形式により空白になるように設定されている
エクセルでは、セルの表示形式をカスタム設定している場合、数式の結果が0や特定の値だった際に、あえて空白で表示されるように設定していることがあります。このような場合、実際には値が存在していても画面上では空白に見えるため、誤解を招くことがあります。

空白に見えるセルを右クリックし、「セルの書式設定」を選択します。

「表示形式」タブを開き、分類が「ユーザー定義」になっていないか確認します。もし、書式に[=0]””のような0を非表示にする設定がある場合、それが原因です。

一時的に表示形式を「標準」または「数値」に変更して、値が表示されるか確認します。

必要に応じて、目的に応じた表示形式に修正しなおします。

まとめ 計算結果が表示されない(数式が入っているのに
ここまでの記事では、エクセルで計算結果が表示されず空白になってしまう事象の原因と対処方法について説明してきました。
今回の現象はエクセルで資料を作成する際に度々発生することがあるので、是非、業務にお役立てば幸いです。


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