この記事ではエクセルでデータがない時は表示しない(関数:ifやvlookup:ユーザー定義:日付など)方法について解説していきます。
データがない時、そのデータを表示しない方法には
・表示形式のユーザー定義を使用する
サンプルを見ていきましょう。
エクセルでデータがない時は表示しない方法【IF関数】
データがない時とはどんな状態のことでしょうか?まずはその状況を解説します。
下記表は商品名、個数、単価、その合計を記載したものです。
例えば、「りんご、みかん、スイカ、ティッシュペーパー、ディフューザー」のみ購入したとします。
購入した商品の個数を入れて、合計「D2」には「=B2*C2」と入れました。
それを「D13」までオートフィルでコピーをします。
すると購入していないセルには「¥0」と表示されました。見にくいのと、不格好なのと色々な意見があると思います。
この部分を表示しないようにします。
ここで使用するものが「IF関数」です。
「D2」に「=IF(B2=””,””,B2*C2)」を入れましょう。
IF関数とは、論理関数の一つで、「もし~ならば●●、そうでないならば△△」といった時に使用します。
今回はこの関数に当てはめて「もし、B2が空白なら空白、そうでないなら合計を出す」という式にしたいと思います。
関数の引数ボックスは下記のようになります。
「論理式」には「B2=“”」と入れます。意味は「B2が空白ならば」という意味です。
「””(ダブルクォーテーション)」を2回入力することで「空白」という意味になります。
※入力方法はshiftキーと数字の「2」を同時に押します。
「値が真の場合」に入れるのは「””」です。
「空白」という意味です。「もし~ならば●●」という「●●」の部分です。
「値が偽の場合」に入れるのは「B2*C2」です。
「もし~ならば●●、そうでないなら△△」の「△△」の部分です。
「~でなければ合計を出す」という意味になります。
これで「¥0」が消えました。
エクセルでデータがない時は表示しない方法【VLOOKUP関数】
関数と関数を組み合わせることをネストと言います。
ここでは上記で解説しましたIF関数とVLOOKUP関数を組み合わせたネストでデータを表示しない方法を解説します。
下記表は、既にVLOOKUP関数を入れた表になります。
IDは手入力しています。
「B4」には「=VLOOKUP($A4,Sheet20!$A$1:$O$40,2,FALSE)」
「C4」には「=VLOOKUP($A4,Sheet20!$A$1:$O$40,5,FALSE)」
「D4」には「=VLOOKUP($A4,Sheet20!$A$1:$O$40,6,FALSE)」
しかしB8~D13までのセルはエラー表示「#N/A」が出ております。
「#N/A(ノーアサイン)」のエラーの意味は、参照先が存在しない時などに起こるエラーです。
これらが表示されたままでは見にくかったり、不格好だったり、印刷にも表示されてしまうものです。
これらを表示されないようにしたいです。
※上記表のVLOOKUP関数は下記表を参照しています。(別シート「sheet20」にあり)
その時に使用するのが「IF関数です。」
上記で説明しました「IF関数」を組み合わせることで表示されなくなります。
「B4」には「=IF($A4=””,””,VLOOKUP($A4,Sheet20!$A$1:$O$40,2,FALSE))」入れます。
「C4」には「=IF($A4=””,””,VLOOKUP($A4,Sheet20!$A$1:$O$40,5,FALSE))」入れます。
「D4」には「=IF($A4=””,””,VLOOKUP($A4,Sheet20!$A$1:$O$40,6,FALSE))」入れます。
オートフィルでコピーし下記のようにエラー表示が見えなくなりました。
エクセルでデータがない時は表示しない方法【ユーザー定義】
次に開設するのは「表示形式」の「ユーザー定義」です。
「表示形式」の「ユーザー定義」とは日付などの表示を設定したり、文字列に設定したりするときに使用します。
データがないところを非表示にする時にも使用します。
設定したところを選択します。
「ホーム」タブにある表示形式の下向き三角をクリックし、「その他表示形式」をクリックします。
「ユーザー定義」をクリックし、種類のところに「#,###」と入れます。
「0」が非表示になりました。
まとめ エクセルでデータがない時は表示しない(ifやvlookup:ユーザー定義:日付など)方法
この記事ではエクセルでデータがない時は表示しない(関数:ifやvlookup:ユーザー定義:日付など)方法について解説しました。
これらの操作は知っていると、見栄えのいい表が作れます。是非様々な業務にお役立てください。
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