Excelでセル結合を行うと、最も左上にあるセルのデータだけが残り、他のセルのデータは削除されてしまいます。
たとえば、A1セルに「東京」、B1セルに「大阪」、C1セルに「名古屋」と入力されている状態でセル結合を実行すると、「東京」だけが残り、「大阪」と「名古屋」のデータは失われてしまいます。

そこで本記事では、セルの内容を1つのセル内に結合して表示した際に、全てのセルのデータを保持しつつ表現する方法を紹介していきます。
内容は以下の通りです。
演算子による手動結合。
TEXTJOIN関数を使った自動結合。
CONCATENATE関数(またはCONCAT関数)を使った結合。(複数セルを指定して結合)
それでは一つ見ていきましょう。
エクセルでセル結合時に全てのセルをそのままにする方法1【&演算子】
1つ目は、を使って、セルのデータを手動で連結する方法について紹介します。
シンプルで、かつ細かい調整が可能です。
手順:
1.結合結果を表示させたいセル(E1)を選択
2.数式バーに「=A1&” “&B1&” “&C1」と入力してEnter
※A1とB1の間に何を入れるかは任意。今回は便宜上、半角スペースを入れています。

3.E1セルの結果をコピーし、A1セルに「値として貼り付け」

4. B1、C1、E1セルを削除
以上のように、A1セルに「東京 大阪 名古屋」とすべてのデータが残ります。
&演算子は各セル間に自由に文字を挿入できますし、改行を入れたい場合は「&CHAR(10)&」を使用することで表現することもできます。
エクセルでセル結合時に全てのセルをそのままにする方法2【TEXTJOIN関数】
続いては、TEXTJOIN関数を使って、複数セルのデータを自動的に結合する方法です。
一見すると、先ほどと同じことをしているように見えますが、&演算子はたとえば先ほどの例で言えば、A1とB1の間、B1とC1それぞれの&と&の間の内容を設定する必要があるのに対して、TEXTJOIN関数はひとまとめにして処理することが可能です。

手順:
1.結合結果を表示させたいセル(E1)を選択
2.数式バーに「=TEXTJOIN(” “,TRUE,A1:C1)」と入力してEnter

関数の内容を確認すると、、、

3.E1セルの結果をコピーし、A1セルに「値として貼り付け」

4.B1、C1、E1セルを削除
以上のように、A1セルに「東京 大阪 名古屋」とすべてのデータが残ります。
TEXTJOIN関数は区切り文字を自由に指定できます(スペース、カンマ、改行など)。空白セルを自動でスキップする機能も便利です。なお、注意点としては、Excel 2019以降で使用可能となる関数のため、それ以前のバージョンでは使用不可です。
エクセルでセル結合時に全てのセルをそのままにする方法3【 CONCATENATE関数、CONCAT関数】
続いては、CONCATENATE関数(またはCONCAT関数)を使って、複数セルのデータを結合する方法です。
こちらは、従来から使われている基本的な方法です。

手順:
1.結合結果を表示させたいセル(E1)を選択
2.数式バーに「=CONCATENATE(A1,” “,B1,” “,C1)」と入力してEnter
または「=CONCAT(A1,” “,B1,” “,C1)」でも可(Excel 2016以降)

3.E1セルの結果をコピーし、A1セルに「値として貼り付け」

4.B1、C1、E1セルを削除
以上のように、A1セルに「東京 大阪 名古屋」とすべてのデータが残ります。
まとめ エクセルでセル結合で文字や数字をそのまま残す方法【Excel】
ここまでエクセルでセル結合しても文字や数字をそのまま残す方法について解説してきました。
方法1(&演算子) → シンプルで自由度が高い。
方法2(TEXTJOIN関数) → 最も効率的。区切り文字を一括指定可能(Excel 2019以降)。
方法3(CONCATENATE/CONCAT関数) → 従来の基本的な方法。
ぜひ参考にして見てくださいね。


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