この記事では、エクセルで同じ名前や項目でまとめる・集計・抽出する(合計金額:関数:横持ち変換:重複削除)方法について解説していきます。
エクセルで同じ名前や項目ごとにまとめたり集計、抽出したいといった場合は
・SUMIF関数を使って項目ごとに集計する
・統合機能を使用する
・UNIQU関数を使って同じ項目だけを表示する
などを用いる方法があります。
それでは実際のサンプルを用いて、詳しい設定方法を見ていきましょう。
エクセルで同じ名前でまとめる方法(項目ごとに合計を集計する:SUMIF関数)
それではまず、同じ名前など項目ごとに集計する方法をチェックしていきましょう。
同じ商品名の合計金額を出したい場合の例を見ていきます。
ここではB列に販売日、C列には商品名のチョコレート、マシュマロ、桜餅が記載されています。
D列には売れた金額が記載されています。
ここでは同じ名前ごとの合計金額をまとめていきます。
まず集計したい表を作るために、F3セルに商品名、G3セルに合計金額のラベルを記載します。
続くF4セルにチョコレート、F5セルにマシュマロ、F6セルに桜餅と記載します。
その上でG4セルに=SUMIF(と入力しましょう。
関数の下に(範囲,検索条件,[合計範囲])と表示がでるので、範囲にカーソルを合わせて選択します。
選択した状態で、先頭のセルであるC3からC12までクリックして範囲指定します。
この状態でF4キーを押して、絶対参照(参照元のセルを固定)しておきます。$マークの表示になっていたらOKです。
これで範囲指定できました。次は検索条件を指定します。
$C$3:$C$12のうしろに「,」をつけましょう。検索条件の選択に移ります。
まずは、商品名チョコレートの合計を出したいので、F4セルを選択しています。
続けて、このF4セルの後ろに「,」をつけて、合計範囲の選択に移ります。
関数の合計範囲として、D4からD12セルまでを選びましょう。ここでも、後にオートフィルにかけた際にずれないよう絶対参照(F4キー)としておきます。
これで、G4セルに合計金額が反映されるようになりました。
マシュマロ、桜餅の合計金額を出す場合は、G4セルの右下にカーソルを合わせて黒十字✚を下まで引っ張りましょう。
これですべての合計金額が反映されました。
SUMIF関数は、引数(かっこのなかみ)にまとめたい項目の列[範囲]、その中でどの項目でまとめたいか[検索条件]、集計したい範囲の金額の列範囲[合計範囲]と言ったイメージで処理するといいです。
エクセルで同じ名前でまとめる方法(統合機能の使用)
上の項目ではSUMIF関数を用いて同じ名前・項目でまとめる処理を行ないましたが、これを統合機能を用いて処理することもできます。
さっそく確認していきましょう。
あらかじめ集計結果を出力させたい場所をクリックし、指定しておきます(今回はF3セルとします)。
その上でツールバーのデータ、データツール項目内の右上にある「統合」をクリックしましょう。
集計の方法として、合計を選びましょう。
統合元の範囲の指定をすべく、右の矢印マークを押し、商品名と金額範囲を指定します。この時、ラベルも含めて指定するといいです。
統合の上端と左端にチェックを入れ、OKを入力すると、同じ項目・名前における合計金額の集計が完了となります。
かなり簡単に処理できるメリットはあるものの、関数のように使い回しができなくなる点はデメリットですね。
エクセルで同じ名前でまとめる方法(重複削除する方法:UNIQU関数)
なお、合計金額を出す必要がなく、同じ名前だけを出したい(つまり重複削除)の場合にはUNIQU関数を使うといいです。
※UNIQUEは2019年12月にリリースされた関数で、最新のExcel 2021、Microsoft 365のみで使用できます。(2024/3現在)
先ほどの表の商品の中から、「チョコレート」だけを取り出していきましょう。
まず商品名を表示するセル(F4)を選択しておきます。
続いて=UNIQUE( を入力します。商品名の範囲をオートフィルで選択しましょう。=UNIQUE(C3:C12)となります。
これで、指定した範囲から重複したものを除く商品名を選ぶことができます。
まとめ 同じ名前や項目ごとにエクセルで抽出、集計、まとめる方法
この記事では、同じ名前や項目ごとにエクセルで抽出、集計、まとめる方法について解説しました。
エクセルでのさまざまな処理を理解し、業務に役立てていきましょう。
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