この記事では「エクセルで降順を解除(並び替え・フィルターを元の順番に戻す・入力順に戻す)する方法」について解説していきます。
シチュエーションごとに操作方法が異なり、
(降順に並び替える前に、いつでも降順を解除できるようにする場合)
・ショートカットキー:Ctrl + Z または、クイックアクセスツールバー:「元に戻す」をクリックする
(降順に並び替えた直後に、降順を解除する場合)
・[ファイル]タブ→[情報]→[バージョン履歴]から、降順に並び替える前のファイルを復元する
(降順に並び替えてファイルを保存して閉じたあとに、降順を解除する場合)
を行うと、降順を解除(並び替え・フィルターを元の順番に戻す・入力順に戻す)することができます。
それでは実際のサンプルを用いて、それぞれの操作方法を見ていきましょう。
- エクセルにて降順を解除(並び替え・フィルターを元の順番に戻す・入力順に戻す)する方法1【連番を振った列の追加→任意列を降順に並び替え→連番を振った列を昇順に並び替え】
- エクセルにて降順を解除(並び替え・フィルターを元の順番に戻す・入力順に戻す)する方法2【ショートカットキー:Ctrl + Z または、クイックアクセスツールバー:「元に戻す」をクリックする】
- エクセルにて降順を解除(並び替え・フィルターを元の順番に戻す・入力順に戻す)する方法3【[ファイル]タブ→[情報]→[バージョン履歴]から、降順に並び替える前のファイルを復元する】
- バージョン履歴機能を有効にするには?
- まとめ エクセルにて降順を解除(並び替え・フィルターを元の順番に戻す・入力順に戻す)する方法
エクセルにて降順を解除(並び替え・フィルターを元の順番に戻す・入力順に戻す)する方法1【連番を振った列の追加→任意列を降順に並び替え→連番を振った列を昇順に並び替え】
この方法では、降順に並び替える前にあらかじめ連番を振った列を追加しておくことで、いつでも降順を解除できるようになります。
それでは、以下の表を例に操作方法を見ていきましょう。
この例では、表中の「在庫数」に対して降順でフィルターをかけた後に、解除(元の順番に戻す・入力順に戻す)を行います。

まず、並び替える前に、連番を振った列を表に追加します。

続いて、「在庫数」に対してフィルターをかけて降順に並び替えます。

ここから、フィルターをクリアします。

フィルターはクリアされましたが、「在庫数」を降順に並び替えたままになっています。

ここで、連番を振った列に対してフィルターをかけて昇順に並び替えます。

これで、元の順番に戻すことができました。

この方法であれば、「在庫数」で並び替えた後に、「入荷日」で並び替えを行っても、同様の操作手順で、並び替えを解除(元の順番に戻す・入力順に戻す)することができます。
つまり、任意の列を複数回にわたって並び替えた後でも、元に戻すことができるということです。
また、降順に並び替えた後に、ファイルを保存して閉じた後であっても、降順を解除(元の順番に戻す・入力順に戻す)できます。
エクセルにて降順を解除(並び替え・フィルターを元の順番に戻す・入力順に戻す)する方法2【ショートカットキー:Ctrl + Z または、クイックアクセスツールバー:「元に戻す」をクリックする】
この方法では、降順に並び替えた直後に、ショートカットキーまたはクイックアクセスツールバーを使って降順を解除します。
ただし、降順に並び替えた後に、ファイルを保存して閉じてしまった場合には、この方法は使えなくなるため注意が必要です。
それでは、以下の表を例に操作方法を見ていきましょう。

表中の「在庫数」に対してフィルターをかけて降順に並び替えます。

ここで、ショートカットキー「Ctrl+Z」を押す、またはエクセル画面の左上にあるクイックアクセスツールバーの「元に戻す」ボタンをクリックします。

これで、降順を解除(元の順番に戻す・入力順に戻す)できました。

この方法では、降順に並び替えた後にファイルを保存して閉じてしまうと、元に戻せなくなってしまいます。降順を解除したい場合には、忘れずに元に戻す操作を行っておくようにしましょう。
エクセルにて降順を解除(並び替え・フィルターを元の順番に戻す・入力順に戻す)する方法3【[ファイル]タブ→[情報]→[バージョン履歴]から、降順に並び替える前のファイルを復元する】
この方法では、降順に並び替えてファイルを保存して閉じてしまった場合であっても、降順に並び替える前の状態を復元できるかもしれません。
ただし、エクセルのバージョン履歴機能が有効になっていて、降順に並び替える前の履歴データが残っている場合にのみ使える方法になります。
それでは、以下の表を例に操作方法を見ていきましょう。

表中の「在庫数」に対してフィルターをかけて降順に並び替えます。

このあと、ファイルを保存して閉じます。ファイルを再度開くと、降順に並び替えられたままになっています。
ここで、「ファイル」タブをクリックし、「情報」から「バージョン履歴」をクリックします。


すると、バージョン履歴のエクセル画面が読み取り専用で開きます。
ここで、右側にバージョン履歴の一覧が表示されますので、この中から降順に並び替える前のバージョンを探し、左上の「復元」をクリックします。

これで、降順に並び替える前のファイルを復元できました。

この方法は、エクセルのバージョン履歴機能が有効になっていて、降順に並び替える前の履歴データが残っている場合にのみ使えます。
このため、あらかじめバージョン履歴機能を有効にしておき、編集中はこまめに保存を行っておくといいでしょう。
バージョン履歴機能を有効にするには?
エクセルのバージョン履歴機能を有効にするには、ファイルの保存先をOneDriveにしておく必要があります。
エクセルのバージョン履歴機能を有効にする操作方法について、以下のサンプル例で確認していきましょう。
まず、バージョン履歴を有効にしたいファイルを開き、「ファイル」タブを開きます。

続いて、「情報」から「バージョン履歴」をクリックします。

すると、「バージョン履歴を有効にしますか?」というポップアップ画面が出ますので、OneDriveアカウントをクリックします。

これで、ファイルがOneDriveにアップロードされ、バージョン履歴が有効になります。
なお、アップロードされたファイルは、OneDriveの個人用フォルダに保存されます。
まとめ エクセルにて降順を解除(並び替え・フィルターを元の順番に戻す・入力順に戻す)する方法
この記事では、エクセルにて降順を解除(並び替え・フィルターを元の順番に戻す・入力順に戻す)する方法について解説しました。
シチュエーションに応じて、連番を振った列を利用したり、ショートカットキーで元に戻したり、バージョン履歴から復元することで、降順を解除することができます。
それぞれの方法を理解し、業務に役立てていきましょう。


コメント