エクセルの表を印刷したら、文字が小さすぎて見づらかったという経験は多いのではないでしょうか。
逆に列数の多い表を印刷すると、用紙からはみ出してしまい何ページにも分かれてしまうこともあります。
こうした悩みは、拡大縮小印刷の設定を理解しておくだけで、ほとんど解決することができます。
この記事では、用紙いっぱいに表を拡大して印刷する方法、印刷範囲の指定方法、印刷プレビューの確認方法、そして反対に縮小して1ページに収める方法まで、印刷設定について幅広く解説していきます。
エクセルで拡大印刷を設定する方法の結論は印刷プレビューと拡大縮小印刷の組み合わせです
結論として、エクセルで拡大印刷を行うには印刷プレビューで仕上がりを確認しながら拡大縮小印刷の設定を調整するのが基本の流れです。
次のような商品別売上一覧表を例に、設定の流れを確認していきましょう。
| 商品名 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 合計 |
| ノートPC | 120 | 135 | 110 | 140 | 125 | 150 | 780 |
| タブレット | 80 | 95 | 70 | 90 | 85 | 100 | 520 |
| スマートフォン | 200 | 210 | 190 | 220 | 205 | 230 | 1255 |
この「商品別売上一覧表」は列数が多いため、そのまま印刷すると文字が小さくなりがちな表です。
まずは印刷の仕上がりを画面で確認できる印刷プレビューから見ていきます。

プレビュー画面でページ数が2ページになっていれば、表が用紙の幅に収まっていないことがすぐにわかります。
この状態を解消するために使うのが、ページレイアウトタブにある拡大縮小印刷の設定です。
このグループの中で「拡大縮小比率」の数値を上げれば文字を大きく印刷でき、「横」や「縦」のページ数を指定すれば指定したページ数に収まるように自動で調整されます。
印刷プレビューで現在の仕上がりを確認する方法
設定を変更する前に、まずCtrl+Pを押して印刷プレビューを開きましょう。
画面の右下にあるページ番号を見れば、現在何ページに分かれて印刷されるのかが一目でわかります。
用紙のイメージの中に表の一部しか入っていない場合は、拡大縮小の設定を見直す必要があるという判断ができます。
拡大縮小印刷のグループにある三つの項目の使い分け
ページレイアウトタブの拡大縮小印刷グループには「拡大縮小比率」「横」「縦」という三つの設定項目があります。
拡大縮小比率は、たとえば120%や150%のようにパーセンテージで指定する方法で、用紙いっぱいに大きく印刷したいときに使います。
横と縦は、それぞれ何ページに収めたいかをページ数で指定する方法で、内容量に応じてエクセルが自動的に拡大率や縮小率を計算してくれます。
用紙の向きや余白も合わせて確認しておくポイント
拡大縮小の設定だけでなく、用紙の向きが縦か横かによっても、収まり方は大きく変わります。
列数の多い表であれば、印刷の向きを横向きに変更するだけで1ページに収まりやすくなることもあります。
余白が広すぎると、それだけ表を入れられる範囲が狭くなってしまうため、印刷の向きと余白も拡大縮小とあわせて確認しておきましょう。
【拡大印刷を設定する前にCtrl+Pでプレビューを開き、現在のページ数を必ず確認しておきましょう】
用紙いっぱいに印刷するための拡大縮小設定の具体的な手順
ここからは、表を用紙いっぱいに大きく見せたいときの、より詳しい設定手順を確認していきます。
| ● 拡大縮小 140% 標準サイズ |
| ○ 次のページ数に合わせて印刷 横 1 縦 1 |
| 用紙サイズ A4 |
| 印刷品質 600 dpi |
ページ設定ダイアログを開いて拡大縮小比率を指定する手順
ページレイアウトタブの右下にある小さな矢印アイコンをクリックすると、ページ設定ダイアログが開きます。

ページタブの中にある「拡大縮小」のラジオボタンを選び、横にある数値ボックスにパーセンテージを入力すれば、その比率で印刷時の大きさが変わります。
100%より大きい数値を入れれば拡大、小さい数値を入れれば縮小という関係になっています。
数値を少しずつ調整しながら理想の大きさを探すコツ
最初から正確な比率を計算するのは難しいため、120%、130%、140%のように少しずつ数値を変えながら印刷プレビューで確認していくのがおすすめです。
文字が大きくなりすぎて表の右側がはみ出してしまった場合は、数値を少し下げて再度プレビューを確認しましょう。
何度かプレビューと数値変更を繰り返すことで、ちょうど良い大きさにたどり着きやすくなります。
A3用紙やB4用紙を使って拡大印刷する方法
拡大縮小比率を上げる以外に、そもそも大きな用紙に印刷するという方法もあります。
ページ設定ダイアログの用紙サイズをA4からA3やB4に変更すれば、拡大縮小比率を100%のままにしても、表全体を大きく印刷することができます。
プリンターがA3やB4に対応している場合は、用紙サイズの変更も拡大印刷の有力な選択肢になります。
【拡大縮小比率は120パーセントあたりから少しずつ調整し、プレビューで確認しながら理想の大きさに近づけましょう】
印刷範囲を指定してから拡大印刷を行う方法
シートの中に複数の表がある場合、必要な部分だけを指定してから拡大印刷を行う必要があります。

印刷したい範囲を選択してから印刷範囲を設定する手順
印刷したいセルの範囲をドラッグで選択し、ページレイアウトタブの「印刷範囲」から「印刷範囲の設定」をクリックします。
この操作を行うと、その範囲だけが印刷の対象として記憶され、印刷を実行したときに余計な部分まで印刷されることがなくなります。
商品別売上一覧表のように一つのシートに一つの表しかない場合でも、見出しの位置を調整したいときにこの機能が役立ちます。
複数の表がある場合に必要な部分だけを拡大印刷する方法
一つのシートに複数の表が並んでいる場合、印刷範囲を分けて設定することで、必要な表だけを選んで拡大印刷することができます。
Ctrlキーを押しながら複数の範囲を選択した状態で印刷範囲を設定すれば、それぞれが別のページとして扱われます。
不要な表まで一緒に拡大されてしまう心配がなくなり、必要な情報だけを見やすく印刷できます。
印刷範囲とタイトル行を組み合わせて見やすく仕上げる方法
ページが複数に分かれる場合は、ページレイアウトタブの「印刷タイトル」から、各ページの先頭に見出し行を繰り返し表示する設定も活用しましょう。
商品名の列や見出し行を毎ページに表示しておけば、拡大印刷で複数ページに分かれても、どの行が何の項目かがすぐにわかります。
印刷範囲と印刷タイトルはセットで覚えておくと、資料としての見やすさが大きく向上します。
【複数の表がある場合は印刷したい範囲を先に選択してから印刷範囲の設定を行いましょう】
改ページ位置を確認しながら印刷イメージを整える方法
拡大縮小の設定をしても、思わぬところでページが分かれてしまうことがあります。
そのようなときは、改ページプレビューという表示モードを使うと状況を把握しやすくなります。

改ページプレビューの開き方と見方
表示タブにある「改ページプレビュー」をクリックすると、現在のページの区切りが青い線で表示されるようになります。
実線は手動では動かせない用紙のサイズに基づく境界線、点線はドラッグで動かせる改ページ位置を示しています。
この画面を見れば、拡大縮小の設定によって表がどのようにページ分割されているかが一目で確認できます。
改ページの位置を手動でドラッグして調整する方法
青い点線にマウスを合わせてドラッグすると、改ページの位置を自由に移動させることができます。
会議室予約表のような複数の項目を含む表でも、関連する行同士が同じページに収まるように調整できるため、見やすさが向上します。
移動した結果、表が用紙からはみ出すようになった場合は、拡大縮小比率を自動で調整してくれることもあります。
改ページの挿入や解除を行う手順
意図的に改ページを増やしたい場合は、ページを区切りたい行や列を選択し、ページレイアウトタブの「改ページ」から「改ページの挿入」を選びます。
不要な改ページを取り除きたいときは、同じメニューから「改ページの解除」を選べば元の状態に戻ります。
改ページプレビューの画面のまま操作できるため、結果をすぐに確認しながら調整できる点が便利です。
【ページの分かれ方が気になるときは表示タブから改ページプレビューに切り替えて、青い点線を調整しましょう】
拡大ではなく縮小して1ページに収めたい場合の設定方法
逆に、表を小さくしてでも1枚にまとめて印刷したいという場面もあります。

1ページに印刷というワンクリック設定を使う方法
ページレイアウトタブの拡大縮小印刷グループにある「横」と「縦」を、それぞれ1ページに設定すると、エクセルが自動的に縮小率を計算してすべての列と行を1枚の用紙に収めてくれます。
細かい比率を自分で計算する必要がなく、最も手軽に1ページ印刷を実現できる方法です。
余白を狭くして印刷できる範囲を広げる方法
縮小してもまだ収まらない場合は、ページ設定ダイアログの余白タブから上下左右の余白を狭くしてみましょう。
余白を狭くするだけで印刷可能な範囲が広がり、結果として縮小率を抑えながら1ページに収められることがあります。
余白を狭くしすぎるとプリンターによっては正しく印刷できない場合があるため、適度な範囲で調整することが大切です。
ページ中央に印刷するチェックを使って見栄えを整える方法
縮小した結果、用紙の左上に表が偏ってしまうことがあります。
余白タブの中にある「ページ中央に印刷」の水平と垂直にチェックを入れれば、用紙のちょうど中央に表を配置できます。
縮小印刷を行う際は、このチェックも合わせて確認しておくと、仕上がりの印象がきれいになります。
【1枚に収めたいときは横1ページ・縦1ページの設定を使い、必要に応じて余白も狭くして調整しましょう】
エクセルでの拡大印刷の設定のやり方(用紙いっぱい・併せてぴたりに範囲を変更・プレビュー・縮小も対応)
エクセルで拡大印刷を行うには、印刷プレビューで現在の仕上がりを確認しながら、拡大縮小印刷の比率やページ数を調整するのが基本です。
用紙いっぱいに大きく印刷したい場合は拡大縮小比率を上げる方法と用紙サイズを変える方法の二つがあり、複数の表があるときは印刷範囲を先に指定しておくと安心です。
改ページプレビューを使えば、ページの分かれ方を視覚的に確認しながら細かく調整できます。
反対に縮小して1ページにまとめたい場合は、横1ページ・縦1ページの設定と余白の調整を組み合わせるとスムーズです。
目的に合わせてこれらの設定を使い分けながら、見やすい印刷物を仕上げていきましょう。


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