エクセルで引き算をしようとすると、エラーが出たり思った通りの結果が出なかったりする場合があります。
また、日付を引き算して日数を出そうとしているのに、エラーや「1990/1/4」といった表示が出ることもあります。
エクセルで引き算ができない原因には、次のようなものが考えられます。
- 文字列になっている
- 数式が間違っている
- 日付の引き算をするときにDATEDIF関数の引数を間違っている
- 日付計算で結果の書式が日付になっている
以下では、それぞれの場合について、原因の詳細と直し方を解説します。
エクセルで引き算ができない原因と直し方1(数値:VALUEエラー)
エクセルで引き算ができない原因の一つとして、計算対象のセルに数値ではなく文字列が入っていることが考えられます。エクセルでは、文字列が含まれているセルを計算しようとすると、計算結果としてエラーが表示されることがあるためです。
たとえば「10km」や「2kg」、「1,000円」のように、セルに単位を入れてしまうと文字列だと解釈されて、計算できなくなってしまい「#VALUE!」と表示されます。
この場合、単位を削除し数値として認識させれば正しく引き算できます。
単純にセル内を編集し、deleteなどで数値以外の文字を消すといいです(すべて同じであれば、Ctrl + Hの検索と置換で一括削除してもOK(置換前の文字:km、置換後の文字:空白、ですべて置換)。
書式設定で見かけだけ単位を付ける方法(中身は数値のまま)
また、セルの中に単位を表示させたいのであれば、直接書き込むのではなく、書式を設定しましょう。その方が、データが多いときには単位を入力する手間も省けます。
たとえば、「10」と入力して、「10km」と表示させる手順は以下の通りです。
セルを右クリックして「セルの書式設定」を選びます。
「表示形式」タブから「ユーザー定義」を選択し、「種類」の欄に「0″km”」と入力します。
これで「10」と入力したセルに「10km」と表示されます。
エクセルで引き算ができない原因と直し方2(数値:数式の間違い:全角イコールなど)
エクセルで引き算ができない原因の一つとして、数式の書き間違いがあります。
たとえば、「=A3-B3」のように書かなければならないのに、「A3-B3」のように等号(=)を付け忘れていた場合です。
等号がないと、数式ではなく文字列と判断されるため、以下のように式がそのまま表示されます。
ほかにも、以下のように誤って引き算の記号を異なる文字(全角ハイフンなど)にしてしまったことも考えられます。
このような書き間違いが原因で引き算ができないことがあるため、もう一度数式の形式や記号、関数名を確認し、正しい書式に修正しましょう。
エクセルで日付の引き算ができない原因と直し方1【DATEIF関数でのNUMエラー】
日付同士の引き算をDATEDIF関数で行う場合、引数を間違えると「#NUM!」とエラー表示されてしまいます。
DATEDIF関数は、1番目の引数の日付が開始日、2番目の引数の日付が終了日です。よって、1番目の引数の方が古い日付でなくてはなりません。日数にマイナスをつけて表示されると思うかもしれませんが、エラーになるので注意してください。
この場合、引数を入れ替えれば正しく計算されます。
上の例では、「DATEDIF(C3,B3,”d”)」となっていたものを、引数を入れ替えて「DATEDIF(B3,C3,”d”)」としています。
エクセルで日付の引き算ができない原因と直し方2【1900年になる】
日付の引き算を行って、日数を出そうとしているのに「1990/1/3」のように表示されてしまうのは、日数のセルの書式設定が日付形式になっているためです。
この場合、引き算結果を「日付」ではなく「標準」または「数値」に設定すれば、引き算の結果の日数が表示されます。
計算結果のセルを右クリックして「セルの書式設定」を選びます。
「表示形式」タブで「標準」または「数値」を選択します。
これで、日数が正しく表示されるようになります。
まとめ エクセルで引き算が合わない(エラー:value:関数や条件:1900年になるなど)原因と直し方
エクセルで引き算ができない、思ったような表示がされない場合の原因と解決方法をご紹介しました。
ぜひ参考にして業務の効率化に役立ててください。
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