エクセルではf1のファックションキーがヘルプに割り当てられており、誤って押してヘルプが表示されると、わずらわしく思うことがあります。ヘルプはメニューからも参照できるため、f1のショートカット自体を無効にしたくなることも多いでしょう。
そのときは、次のような方法を使えば、f1キーの機能を無効化できます。
では、以下でそれぞれの方法を説明します。
エクセルでf1(ヘルプ表示)を無効にする方法1【アドイン】
以下のように、エクセルのアドインを利用するとf1キーでヘルプを表示しないようにできます。
まず、空白のブックを作成し、VBA関係の操作がしやすいように、「開発」リボンを表示させます。そのために、エクセルのファイル画面の「オプション」をクリックします。
左のメニューから「リボンのユーザー設定」選択し、「開発」にチェックを入れます。
これでリボンが表示されるので、「開発」の「Visual Basic」をクリックしてVBAエディターを起動します。
「ThisWorkbook」をダブルクリックし、コードの入力画面が立ち上がったら以下のようなコードを記載します。
Private Sub Workbook_Open()
Application.OnKey “{F1}”, “”
End Sub
このファイルを「Ctrl + S」かファイルメニューから保存します。このとき、「Excelアドイン(*.xlam)」形式を選びます。自動でアドインの格納用フォルダが開くので、そこに名前をつけて保存します。名前は何でもかまいません。この例では「F1無効」としています。
VBAエディターはもう使用しないので閉じます。
リボンの「Excelアドイン」から、先ほど保存したアドインにチェックを入れて「OK」をクリックすれば完了です。
エクセルでf1(ヘルプ表示)を無効にする方法2【レジストリ変更】
レジストリを変更しても、エクセルのf1のショートカットキーを無効にできます。ただし、レジストリを誤って削除・変更した場合は、システムが不安定になる可能性があります。そのため、以下の手順を行うのなら、危険性を理解した上、自己責任で実行してください。
まず「Windows」キーと「R」キーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを立ち上げ、「regedit」と入力してください。
そのままOKをクリックすると、レジストリエディターが立ち上がるので、次のキーを作成します。
HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Office\[バージョン]\Excel\DisabledShortcutKeysCheckBoxes
バージョンはOfficeのバージョンによって次のように変わります。
Officeのバージョン |
バージョン |
2010 |
14.0 |
2013 |
15.0 |
2016 |
16.0 |
キーの作成は、レジストリエディター左のフォルダを右クリックし、「新規」から「キー」を選択して追加できます。たとえば、Office 2016でキーを追加すれば、以下のような状態になります。
「DisabledShortcutKeysCheckBoxes」を右クリックし「新規」から「文字列値」を選びます。名前は何でもかまいません。さらに、追加した文字列値を右クリックして「修正」を選び値として「112,0」を入力します。
すると以下のように表示されます。ここで名前は「f1key」としています。
これでf1キーを押してもヘルプが表示されなくなりました。
まとめ エクセルでf1(ヘルプ表示)を無効、解除にする方法
f1キーのショートカットでヘルプが表示されるのは、時としてわずらわしく感じられますが、本記事でご紹介した方法を用いれば、簡単にf1キーを無効化できます。
ぜひ参考にして業務の効率化を実現してください。
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