この記事では、エクセルで特定の文字よりも前の文字列を抽出する方法、複数の関数を使った手法、同じ文字が複数ある場合の処理について解説していきます。
ポイントは、以下の通りです。
・LEFT関数とFIND関数を組み合わせて文字の前を抽出・MID関数を使用した別のアプローチも可能
・同じ文字が複数ある場合は最初の位置や最後の位置を選択
・SUBSTITUTE関数で特定の位置を特定
・メールアドレスやファイルパスなど実用的な場面で活用
エクセル操作は1つ1つ追っていけば必ずうまくできるため、ぜひ本記事を参考にスキルアップにつなげてくださいませ♪
エクセルで特定の文字より前を抽出する方法1【LEFT関数】
それでは以下のサンプルを用いて@マークよりも前の文字列を抽出する方法を確認していきます。
メールアドレスから@マーク以前のユーザー名部分を抽出する場合などに、この方法が非常に有効です。
B2セルに@マーク以前を抽出する数式を入力します。
この数式を詳しく解説します。
FIND(“@”,A2)で@マークの位置を取得します。
例えばyamada@example.comの場合、@マークは7番目の位置にあります。
FIND関数の結果から1を引くことで、@マークの直前までの文字数を計算します。
LEFT関数で左側から指定した文字数を抽出します。
ENTERで処理を確定させます。
結果として「yamada」が表示され、@マーク以前の文字列が正しく抽出されました。簡単ですね♪
オートフィルを使用してB3、B4セルにも同じ処理を適用します。
先頭のセル(B2)の右下にカーソルを合わせてドラッグまたはダブルクリックすることで自動的にコピーされます。
エクセルで特定の文字より前を抽出する方法2【MID関数:SUBSTITUTE関数】
続いてはMID関数を使用した別のアプローチで@マーク以前を抽出する方法を確認していきます。
MID関数を使用することでも、同様の結果を得ることができます。この方法では開始位置と文字数を明確に指定できるため、柔軟な抽出が可能です。
C2セルに次の数式を入力します。
この数式では、MID関数を使用して指定範囲を抽出しています。
第1引数のA2は対象文字列、第2引数の1は開始位置(文字列の最初)、第3引数のFIND(“@”,A2)-1は抽出する文字数(@マークの直前まで)を指定しています。
ENTERで処理を確定させます。
SUBSTITUTE関数を使用した方法も確認してみましょう。D2セルに次の数式を入力します。
この数式では、SUBSTITUTE関数で@マークを100個のスペースに置き換え、LEFT関数で左側100文字を取得し、TRIM関数で余分なスペースを削除しています。
特定の文字以前を抽出する別のアプローチとして有効です。
エクセルで特定の文字より前を抽出する方法3【同じ文字が複数ある場合】
続いては同じ文字が複数存在する場合に、最初の文字以前を抽出する方法を確認していきます。
ファイルパスからドライブ名を抽出する場合など、同じ文字(\や/)が複数含まれる文字列では、最初の該当文字以前を抽出する必要があります。
最初の\マークより前のドライブ名を抽出する場合、F2セルに次の数式を入力します。
この数式では、最初に見つかった\マークの位置を基準にして、それより前の部分を抽出しています。
ENTERで処理を確定させます。
結果として「C:」「D:」「E:」といったドライブ名が抽出されます。
エクセルで最後の文字より前を抽出する方法
続いては最後の特定文字より前の文字列を抽出する方法を確認していきます。
ファイルパスから拡張子を除いたファイル名部分を抽出する場合など、最後のピリオド(.)より前を取得したい場合があります。
最後のピリオドより前を抽出するために、H2セルに次の数式を入力します。
この数式を詳しく解説します。
LEN(G2)-LEN(SUBSTITUTE(G2,”.”,””))でピリオドの総数を計算します。
SUBSTITUTE関数でREPT(“~”,100)を使用し、最後のピリオドのみを~マークに置き換えます。
FIND関数で~マークの位置を取得し、LEFT関数でその前までを抽出します。
ENTERで処理を確定させます。
より簡潔な方法として、I2セルに次の数式を入力してみましょう。
この数式では、すべてのピリオドを100個のスペースに置き換え、LEFT関数で左側100文字を取得し、TRIM関数で余分なスペースを削除しています。
混乱しないようお気をつけくださいませ(^^)/
まとめ エクセルで特定の文字から左側を抽出・抜き出し(最初から特定の文字まで:アットマーク:メールアドレスなど)
この記事では、エクセルで特定の文字よりも前の文字列を抽出する様々な方法について解説してきました。
これらの技術を活用することで、メールアドレスからのユーザー名抽出、ファイルパスからのドライブ名抽出、ファイル名から拡張子を除いた名前の抽出など、様々なデータ処理が効率的に行えます。
ぜひ積極的に活用してみてくださいませ♪
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