【Excel】エクセルで条件に合うデータをすべて抽出（関数：集計：一覧から一致するもの上から順に抜き出す：複数）

この記事では、エクセルにて「条件に合うデータをすべて抽出」する方法について解説していきます。

これらの処理としては、主に

・FILTER関数で簡単に抽出する方法（Excel365/2021以降）

・INDEX、SMALL、IFなどの関数を組み合わせる方法（旧バージョン対応)

・詳細設定フィルター（Advanced Filter）でのGUI操作による抽出

といった手法を使うことで、一覧から一致するものを上から順に抽出・集計できます。

では、実際のサンプルデータを用いて、順番に見ていきましょう。

エクセルで条件に合うデータをすべて抽出する方法1【FILTER関数】

まずはFILTER関数を使った方法です。

これはExcel365やExcel2021以降で利用できる関数で、非常にシンプルに抽出ができます。

この中から「担当者が佐藤」の行をすべて抽出するには、以下のようにFILTER関数を使います。

=FILTER(A3:C7,B3:B7=”佐藤”)

この関数で、佐藤さんが担当したすべての店舗のデータが一覧で表示されます。

次に、Excelの古いバージョン（2016以前など）でも使える、比較的シンプルな方法をご紹介します。

この方法では、オートフィルター（自動フィルター）機能を使って条件に一致するデータだけを表示できます。

例：売上が90,000円以上の店舗だけを抽出する。

抽出したい表全体を選択（A2:C7）し、メニューバーの「データ」タブをクリックする。「フィルター」を選択すると、各列の見出しにフィルター矢印が表示されます。

売上列のフィルター矢印をクリックし、「フィルター」→「指定の値以上」→「90,000」を入力し、「フィルターの適用」を押すと、売上が90,000円以上の行だけが表示されます。

この方法は、データを絞り込んで画面上で確認したいときに非常に便利です。

最後に、Advanced Filter（詳細設定フィルター）機能を使った方法です。これは関数を使わず、マウス操作だけで条件に一致するデータを抽出できる便利な機能です。

条件範囲（例：E2:E3）に「担当者」「佐藤」などの条件を入力します。「データ」タブの「詳細設定」を押すと、フィルターオプションの設定が表示されます。

フィルターオプションの設定を下記のように設定します。

リスト範囲：　$A$2:$C$7
検索条件範囲：　$E$2:$E$3

「OK」をクリックします。

これにより、条件に合ったデータのみが表示されます。

以上、エクセルで条件に合うデータをすべて抽出する3つの方法をご紹介しました。

新しいバージョンであればFILTER関数が圧倒的に便利ですが、古いバージョンや関数が苦手な方には、オートフィルターや詳細設定フィルターなど、他の選択肢も有効です。

目的や使用環境に応じて、最適な方法を選んでください。