エクセルはデータ解析・管理を行うツールとして非常に機能が高く、上手く使いこなせると業務を大幅に効率化できるため、その扱いに慣れておくといいです。
ただ機能が充実しているあまり初心者にとっては処理方法がよくわからないことも多いといえます。
例えばエクセルの棒グラフにてエラーバー(標準偏差や最大・最小など)を個別で表示する方法(標準誤差との違いも)にはどう処理すればいいのか理解していますか。
ここではエクセルの棒グラフにてエラーバー(標準偏差や最大・最小など)を個別で表示する方法(標準誤差との違いも)について解説していきます。
エクセルの棒グラフにてエラーバー(標準偏差)を個別で表示させる方法
それでは以下のサンプルデータを用いてエクセルの棒グラフにてエラーバーを個別で表示させる方法について確認していきます。
エラーバーの数値としてここでは標準偏差を用いていきます。
このデータにて棒グラフとそのエラーバーを表示していくためには、まず平均値と標準偏差を計算するといいです。
各データ列の平均を求めるには=AVERAGE(B2:B11)と入力するといいです。
オートフィルにて一括で計算した後に、続いてSTDEVPA(STDEVP関数)を用いて標準偏差を求めていきましょう。
(なおSTEDVS関数では、不偏標準偏差(サンプルデータからの集団の標準偏差を予測する)を計算することになるため、計算結果が若干異なります)
求められた平均と標準偏差を元に棒グラフとエラーバーを表示させていきます。
具体的にはまず平均のデータをラベルごと選択し、上タブの挿入、集合縦棒(棒グラフ)を選択するといいです。
これによって、各データの平均値を棒グラフに表示することができました。
続いてこの平均値の標準偏差を個別にエラーバーとして表示させましょう。
この棒グラフ上にてダブルクリックし、上タブのグラフ要素の追加、誤差範囲、その他の誤差範囲オプションとします。
ここで表示されている標準偏差を選ぶと個別ではなく、元のデータに対する標準偏差(同じ数値)が一括で表示されてしまうので選ばないでくださいね。
表示されたエラーバーをクリックし、誤差範囲の書式設定にてユーザー設定、値の指定と選択しましょう。
表示されるウィンドウにて、ユーザー設定の誤差範囲にて標準偏差のデータ範囲を選んでいきます。この時正の誤差、負の誤差ともに同じ標準偏差のデータを選択するといいです。
すると以下のようにエクセルの棒グラフにてエラーバー(標準偏差)を個別に表示することができました。
なお関連用語の2σ、3σの計算やグラフ化に関しては以下で詳しく解説しているため参考にしてみてくださいね。

エクセルにてエラーバー(最大値・最小値)を個別に表示する方法
さらには棒グラフのエラーバー(個別)として元のデータの最大値や最小値を適用したいケースもあるでしょう。
この場合では、各データにおける最大値と最小値を求め、さらに平均からの差を算出していく必要があります。
この時最大値の一括計算にはMAX関数、最小値の算出にはMIN関数を使うといいです。
平均からの差の計算には、各列における最大値から平均値を引いていきましょう。
最小値の行も同様に処理します。
最小値と平均の差も求めるといいです。
エラーバー(最大・最小)を個別に表示させるための表が完成しましたら、再度誤差範囲の書式設定の中のユーザー設定・値の指定とクリックします。
続いて正の誤差の範囲に最大値と平均値の差を選択し、負の誤差の範囲に最小値と平均値の差を選ぶといいです。
OKとすると、エクセルの棒グラフにおけるエラーバー(個別)を最大値・最小値を用いて表すことができました。
まとめ エクセルのエラーバー(最大値や最小値・標準偏差やなど)を個別で表示する方法
ここでは、エクセルの棒グラフにてエラーバー(標準偏差や最大・最小など)を個別で表示する方法(標準誤差との違いも)について確認しました。
基本的には予め各データの標準偏差や最大・最小を求めておいた上で「誤差範囲のデータ指定」にてここを選択していくといいです。
エクセルでのさまざまな処理に慣れ日々の業務を効率化させていきましょう。
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