この記事ではエクセルで文字入力できない・打てない(急に:上書き:表示されない:#になる:消えない)原因と直し方について解説していきます。
・「シート保護」という機能が有効になっている→「校閲」タブから「シート保護の解除」を押して、設定しておいたパスワードを入力し、「OK」
・文字を入力したのに表示されず、「###」となる→セルの幅を調節する
・文字が消えない→テキストボックスを使用している可能性。テキストボックスごと削除するか、中の文字だけを削除
それでは実際のサンプルを用いて確認していきましょう。
エクセルで文字入力できない原因と直し方1【文字入力できない 急に】
エクセルの文書で変更したいところがあるが、入力しようとしても入力できない場合があります。
その原因として、「シート保護」という機能が有効になっている可能性があります。
共用で使うファイルでは、ほかの人が数式を消したり、もともとの値を変えたりしないように、作成者が「シート保護」を設定していることがあります。
また、自分で作ったファイルにシート保護をかけたまま忘れてしまい、「編集できない!」という状態になることもよくあります。
その場合はシート保護を解除すれば、元通り文字入力ができるようになります。
下のシート保護のかかったサンプルで確認しましょう。
Aさんを他の名前に変更しようとすると「変更しようとしているセルやグラフは保護されているシート上にあります。」というメッセージが出ています。
ここで「OK」を押してメッセージを消してください。

次にシートの保護を解除しましょう。
「校閲」タブから「シート保護の解除」を押して、設定しておいたパスワードを入力し、「OK」を押します。
パスワードは設定した人でないと分かりませんので、もし自分が設定した場合でなければ、設定した人に確認しましょう。

これで、シート保護が解除され、通常通りに入力することができます。
「シート保護の解除」ボタンが「シートの保護」に戻り、解除できたことがわかります。
「Aさん」のところを「Fさん」と入力することができました。

エクセルで文字入力できない原因と直し方2【表示されない #になる】
エクセルではセルに文字を入力したのに、文字が表示されずに、「###」と表示されることがあります。
これは、数値や日付などのデータを表示するための列幅が狭すぎるときに表示される記号です。
その場合は、列幅を広げてみましょう。
下の図は、文字を入力したのに表示されず、「###」となっています。

B列の幅を広げてみると、このように文字列が現れました。

現在のExcel(2021やMicrosoft 365など)では、入力した内容が隣のセルにまたがって表示されるなど、見やすくなるような表示仕様が改善されています。
そのため、長い文字列を入力したときでも、隣のセルが空いていれば文字がはみ出して表示され、「####」とはなりません。
ただし、以下のような場合には今でも####が表示されます。
• あらかじめセルの幅を狭めている場合
• 隣のセルにも値が入っている場合
• 日付や時刻など「数値」として扱われるデータで、桁が収まらない場合
そのため、長い文字列がすべて「####」になるわけではありませんが、表示された場合は上記の方法で解決できます。
エクセルで文字入力できない原因と直し方3【消えない】
ここではエクセルで入力した文字が消えない原因と直し方について確認していきましょう。
エクセルでセルの配置がうまくいかないときに、テキストボックスを利用することがあります。
枠線があり、背景色が違えば判別しやすいのですが、背景が透明で枠線がない場合は、テキストボックスであることに気づかず、文字を消そうとしても消えないことがあります。
下の図でみてみましょう。
「本日のメニュー」はテキストボックスで入力しています。
他のセルのように削除しても消えません。

その場合は、「本日のメニュー」をオブジェクトとして選択し、テキストボックスごと削除するか、中の文字だけを削除しましょう。

まとめ エクセルで上書きできない:表示されない:#になる:消えない:文字入力できない・打てない原因と直し方
この記事ではエクセルで文字入力できない・打てない(急に:上書き:表示されない:#になる:消えない)原因と直し方について解説しました。
主に初心者が行う操作の中で起こりやすい原因について解説しましたが、他の人が作成した文書では、入力規則などの設定が原因の場合もあります。
自分が作った文書で上記の現象が起きた場合は、今回の記事の内容を参考にするとよいでしょう。
エクセルでのさまざまな処理を理解し、業務に役立てていきましょう。


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